あなたは、もしかして他人の目をとても気にしたりしませんか?
とくに、私のように過度の緊張症の人は、特に人の目を気にしたり、よく見られたいと思う方が多いようです。
私もそうなので、気持ちがとてもよくわかります。どう思われてるかなぁ。あの人、きっと私の事、こんな風に思っているんだろうなぁ、、というように、勘ぐっては疲れてしまうこともありますよね。
今回は、他人の目が気になって、緊張したり、疲れたり、気持ちが落ちたりしている人に役に立てればと思います。
人の目が気になるのは、あなたの妄想かも
最近、私が思ったのは、「あの人は、きっと私をこう思っている・・」というのは、実はあなたの「妄想」だったりします。
実際に「お前なんか嫌いだーー!!」と言ってきた人がいたとしたら、その人は本当にあなたのことが嫌いなのかもしれません。
けれど、なんか気難しい人で、いつも怒ってそうな人・・あなたに直接「嫌いだ!」とか、「このやろー」って怒ってくるわけではないけど、過去にチクチク言われたことがあるので、その記憶で「今自分がやっていること、あの人はイライラしてるんだろうな・・」とか思ったりしてしまいますよね。
けど、、実際会ってみると、全然そんなことはなかった・・ということはよくあります。
あなたの脳内で考えている他人の評価。それはほとんどの場合、妄想です。
あの人は、私を大したことないとおもってるし、見下している・・と思ってたら、実際は評価していたり、逆に、俺は好かれているし、デキルやつだ!と思ってたら実は嫌われてたり・・
後者の場合は自分のセルフイメージが高いので悪いことでもないような気もしますが・・
前者の場合は、精神衛生上よくないですよね・・
あの人はどう思ってるかな・・と考え始めたら、脳が暴走している!これは妄想だ!と思った方がいいと思います。
私は、他人の考えてることはわからない、と開き直ることにしています。
良い人を止めてみる
人の目を気にしすぎると、とてつもなく疲れますよね。
なぜなら、人によく見られたいから、「いい人になろう」とがんばってしまう・・
私は、仕事でこれをやってしまい、ダウンしたことがあります。
とにかく、頼まれたことをなんでもやってしまう。ノーと言えない。そして、、、嫌われたくない・・と思ってしまう。
無理なものはムリでいいと思ってから、ようやく楽になりました。
お客さん(私の場合は塾経営なので「生徒」です)に嫌われたくない、逃げてほしくない・・という恐れの感情から、いい人になろう、頑張ろう、と自分をプッシュしてました。
結果、嫌われたくないから、言うべきことがいえない。お客さんの本当にタメになることができない。お客さんの満足する結果が出ない。そして、クレームになる・・
そこで、気づきました。お金ばかりに囚われて、顧客数(生徒数)ばかりに意識が向いていた。数字ばかりを見ていた。この仕事を始めたのは、なんでだろう?と、初心に戻ろうとしたのです。
嫌われてもいいから、目の前の人のためになることをしよう!と思ったとき、とても楽になりました。
良い人を止めた結果
クレームが来て疲れ切ったある日、開き直りました。
もう、売り上げとか気にするのはやめよう。いい人をやめよう。と決意したのです。怒りたいときは怒るし、イラっとしたら少しきついことを吐いてもいい、と自分に許可したのです。
無理なことは断っていい、とも自分に言い聞かせました。なにか頼まれたとき、同じことを例えば、ほかの100人にできないことはやらないと決めました。
そうすると、意外に嫌われない。そして、頭を悩ませていた客(生徒)は去っていきました。去っていったので、私の精神状態はかなり良くなりました。
良い人を止めても、そんなに困ったことは起こらないんだなぁと思ったりしました。
262の法則で楽になる
世の中の全員に好かれるのは無理な話。
262の法則、という法則があります。ビジネスでよく言われるのですが、2割がとてもよく働く。6は普通にやる。2は全くやらない。
人間関係も同じで、2割があなたのことが嫌いで、6割は何とも思わない。のこり2割は、あなたのことが大好きです。
2割の、あなたを嫌いな人は、ある意味仕方がないと思います。逆に、あなたのことが大好きでいる人がいるのも忘れないでください。その2割を大切にした方がいいですよね。
あなたのことが嫌いだという人がいるのは仕方がないので、その人にも好かれようと頑張るのではなく、じぶんができることに集中したほうがいいですよね。
人生が壮大なRPGだと思えば、人の目も気にならない
最後に・・ちょっと変な話になります。
私はゲームはほとんどしないのですが、息子がやっているバスケットのゲームをやってみました。最近のゲームはやたらグラフィックがキレイで、驚きます。
その中で、自分のキャラを育ててNBAの選手にするというものがあったのです。これは面白い!と一瞬ドはまりしました。結局2週間で飽きましたが・・
自分の顔そっくりのキャラを作り、試合で操作します。あたかも、自分がプレーしているかのようです。試合中での自分のパフォーマンスで、自分の評価が決まり、試合に出る時間や給料が増えたりします。
アラフォーの私にとって、久しぶりの最新ゲームは難しい・・試合でもヘマばかりします。
ミスしたり、敵にパスしたり・・・これが本当の試合だったら、味方の選手に申し訳ない・・とへこんでるだろうなぁと思ったのです。
そして、当たり前ですが、ゲームだと、味方の選手がどう思うか?という精神的なプレッシャーがまるでない。
何やっても他人がどう思うか気にならない・・というのは新鮮な驚きでした。
ゲームと現実は違うのか
ちょっと待ってください。
人間には「感情」があります。ゲームのキャラとは違うでしょう。と思いますよね。
けど・・今回は長くなるので詳しく書きませんが、「シュミレーション仮説」という考え方があります。
すごく簡単にいうと、私たちが生きる世界は、高度なコンピューターによってシュミレーションされた世界だ。というもの。シュミレートされた世界で、私たちは現実だと勘違いして(思わされて)生きている、というもの。
とんでも理論という感じですが、オックスフォード大学教授の哲学者ニック・ボストロムさんが提唱しているそうです。宇宙が数学的な規則性でできているのは有名な話ですよね。二ューヨーク大学で哲学専攻のデイビッド・シャルマース教授、メリーランド大学の理論物理学者ジェームス・ゲイツ氏もシュミレーション仮説に肯定的です。
ビジネス界でもテスラモーターの創設者、イーロンマスク氏も「我々が本当に現実の世界に生きている確率は10億分の1だ」とまで言っています。
これが本当なら、私たちは「ドラクエ」のようなRPGの主人公だということになります。
ゲームの進み方は、あなたの選択次第です。
このゲームでは、あなたの内面が、現実を作り出します。
大切なのは、自分をどう扱うか。自分の声を聴いて、自分を大切にして、そのうえで他人も大切にする。
そうすると、あなたを大切にする「キャラクター」が登場します。
だから、他人がどう思っているかな??と過度に考える必要はないと思います。それより、自分がどう感じるか?人のためになにができるか?
そんなことを考えた方がいいですね。