今回は子育てです。
実は私も二児の父。子育てには苦労させられます。さすがにイラ~とすることもありますが、最近は楽し~く子育てしています。
中には子供のやることなすことイライラ~~してしまうこともあると思います。なぜイライラするのか…考えてみたことはありますでしょうか。
イライラするのは、「なんで言った通りやらないの!!」とか「そんなことしたら将来大変になるじゃない!!」
などなど…奥底にあるのは「私(父や母)の言うことが伝わらない」「将来困ったらどうしよう…という心配」がありますよね。そもそも、子供が大人の言うことを完璧に理解するのはむりですよね。夫婦でも、お互いを理解するのは無理です。
しかし!家族や夫婦など、近い人ほど自分をわかってくれるはず!という謎の思い込みを人間は持ってしまいます。そして、理解してくれない=愛情がない、と考えるのも誤解です。
子供が「心配」
理解してくれなくてもいい。と思っても、それなら、この子の将来はどうなるの!!という「心配」が生まれます。
子供がご飯を食べない。学校に行かない。ゲームばっかりする。勉強しない。宿題をしない。友達がいない。心配事をあげだしたらキリがありません。
ここでお勧めしたいのが、「信じていることを変える」ということです。
「この子はダメになる。」という信念を「この子は大丈夫」「この子は何でも乗り越えられる」という信念に変える。
ということです。「このままでは、この子はダメになる」と信じるのって、少し寂しいですよね。「この子は大丈夫」と信じてみると変わってきます。
「心配する」ことが親の役目だと勘違いしている人も多いですが、「信頼する」ことの方が大事です。
心配の96%は起こらない
それでも、やっぱり心配!だって、学校に行かなくなったら、勉強ができなくなって、高校に進学できなくなって、就職できなくなって、ニートになって、ゲーム中毒になって…結婚できなくて最後は犯罪に手を染めて…
エンドレスで心配事は増えていきます。もともと日本人は外国人に比べてセロトニンポーターという物質が少なく、世界で最も心配症な民族だそうです。
さらに、アメリカの調査で明らかになったのですが、心配事の96%は起こらない。のだそうです。
私たちは学校やメディアで不安ばかりを煽られているので、ネット中毒、引きこもり…のようなイメージを植え付けられています。学校に行かなくても社長になったり大成功した人はたくさんいるのに、そういうことはあまり出てきません。
最近の調査でも、科学でも、日本人は心配しすぎ!というのは明らかです。だから、大丈夫ですよ、お父さん、お母さん。
親もやりたいことをする。
子供が好き勝手やっていることにイライラする人は、自分も我慢しないでやりたいことをやってみましょう。
お菓子をポリポリ食べながらゲームしたり、家事をサボったり、自分のやりたいことを優先してみましょう。
自分にOKをたくさん出すと、人にも出せるようになります。
親がすべきこと
最後に、親がすべきことについて、とてもいい詩を紹介します。親の役割は、期待することではなく、「自分を愛せる」ように導くことです。
「奈々子に」 吉野 弘
赤い林檎(りんご)の頬をして
眠っている 奈々子。
お前のお母さんの頬の赤さは そっくり 奈々子の頬にいってしまって
ひところのお母さんの つややかな頬は少し青ざめた
お父さんにも ちょっと 酸っぱい思いがふえた。
唐突だが
奈々子
お父さんは お前に多くを期待しないだろう。
ひとが ほかからの期待に応えようとして どんなに 自分を駄目にしてしまうか
お父さんは はっきり 知ってしまったから。
お父さんが お前にあげたいものは
健康と 自分を愛する心だ。
お父さんが お前にあげたいものは
健康と 自分を愛する心だ。
ひとが ひとでなくなるのは 自分を愛することをやめるときだ。
自分を愛することをやめるとき
ひとは 他人を愛することをやめ 世界を見失ってしまう
自分があるとき 他人があり 世界がある
お父さんにも お母さんにも 酸っぱい苦労がふえた。
苦労は 今は お前にあげられない。
お前にあげたいものは 香りのよい健康と かちとるにむづかしく はぐくむにむづかしい
自分を愛する心だ。