御代替わりがもうすぐですね。
天皇陛下が皇太子殿下に天皇の御位をお譲りになられることになりました。そのため、ご存知の通り、平成の御代から、新しい元号へと変わることとなります。そのことを御代替わりと言います。
これを機に、「天皇」について考えてみるのもいい機会かと思います。
そもそも「天皇」の源流はどこでしょう
太陽の神、天照大神(あまてらすおおみかみ)をご存知でしょうか。
日本総国民の氏神様。太陽の神。などと言われる神様です。あの伊勢神宮のご祭神でもありますよね。
天皇のご先祖は、天照大御神と言われています。神代から続いている家系と言えますね。
古事記や日本書紀によると、「天皇」の始まりは神武天皇とされています。日本書紀の記載が正しければ、なんと・・125代続き、その年数。。2600年!!もちろん世界でも類を見ません。神代から続いているというのはロマンがあります。意外に知られていませんよね。
そんなはずあるか~~~!という方もいらっしゃるのはわかります。個人がどう感じるかはいいのですが、随分長く続いているんだな~って感慨深いですよね。
このように、長いルーツがあることがわかりました。ただ・・続いているだけではないんです!神代から代々続いている天皇家・・
神代からの、ある「約束事」も伝えられているのです!
神代からの日本人への約束事・・3大神勅とは
それでは、その「約束事」とは何か・・・
ちょっと古事記の話になるのですが、日本の国を高天の原のように、素晴らしい国にしなさい・・ということで、孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に天から降りなさい、と言いました。
その時、3つの約束を授けられたんです。それを3大神勅(さんだいしんちょく)と言います。
一つ目は・・天壌無窮の神勅(てんじょうむきゅうのしんちょく)
これは、天照大神の子孫が日本の君主として栄え続けること・・という約束です。
天皇家を大切にしてきた日本人の心ですね。本当の意味で大切にするとはどういうことなのか・・そこも考える時かもしれませんね。保守の方も・・利用するようなことは決してあってはならないと思います。
2つ目は・・宝鏡奉斎の神勅(ほうきょうほうさいのしんちょく)
天照大御神は孫に鏡を渡し「この鏡を私だと思って、自分を映し、自省しなさい。もし、私欲により民を苦しめるような『我』が映ったならば、その『我』を取り除きなさい。」と伝えたそうです。以前も書きましたが「かがみ(鏡)」から「が(我)」を取れば、「かみ(神)」となります。
これは私たちにも言えることです。生きるものはすべて神様からの分け御霊・・と考えれば、私たちの祖先も神様になります。
私は神様の子孫だ~ほかの国よりエライんだ~なんておごるのではなく、常に自分を省みて、「自分が、自分が」の「我」をとり除くこと・・これが神様との約束だったんですね。
「自分のルーツを知ることで、自分を愛し、大切にし、それでもおごらず、自分を省みて、我を捨てる」
これが次の新しい御代で大切にすべきことなのかな~なんて、思ったりします。
3つ目は・・斎庭稲穂の神勅(ゆにわのいなほのしんちょく)
最後は人々の食の糧となる神聖な田の稲穂を授ける・・というものです。
田んぼは天照大御神から授けられたんですね。そう考えると、お米のありがたみが増しますよね。一食一食、感謝していただきましょう。これから「食」の問題も大きくなると思います。これからの時代こそ、「米」を大切にすべきなのでしょうね。
いかがでしょうか。私は、御代替わりを目の前にした今、この3大神勅がとても大切なメッセージに見えてきます。