私は学習塾を経営しているので、今の子供たちの様子をよく見ることができます。
よく言われていることとは思いますが、最近の子供はちょっとおかしい・・と思うことが多いです。中にはインディゴチルドレン(地球を次の次元に導くことを使命とした子供)のような子供もいるかもしれません。
そのような子供のような「変わった子」ではなく、「甘やかし」「誤ったエリート意識」を持っている子供が増えているのが危険です。
甘やかしと個性は違う
最近は「ほめて育てる」「個性を大事にする」という声が良く聞こえます。
それは間違いではないと思います。ただ、それって、ただの甘やかしでは??と思うこともしばしば・・・
甘やかしと個性は大違いだと思います。
人に迷惑をかける。大人に生意気な口をきく。家の中と外の区別をつける。・・普通に躾(しつけ)としてされてきたことが、軽視されてきていると感じます。
叱れない親が増えている 「怒ると叱る」の違い
原因は、親が叱れないからです。中には、子供に嫌われたくない親もいるかもしれません。学校でも同じで、生徒と同じ目線で付き合うことで、なめられてしまい、学級崩壊につながるパターンも多いです。
では、ガミガミ怒ればいいのか?と言えば、それは違います。怒るというのは、感情をぶつけているだけです。感情で怒りをぶつけてしまうと、それは子供の中で蓄積され、倍になって帰ってきます。親は基本的には穏やかにしているのがいいと思います。
怒るのは感情ですが、叱るのは感情ではありません。
よくあるパターンは、親が愛情を持って育てているように見えても、実は気分がいいときだけ愛がある(ように見える)。学校の成績のように、見返りがあるときだけ愛がある(ように見える)環境がいいときだけ愛がある(ように見える)・・・結果、↓のような言葉が口から出なくても全身からでちゃう。
「あなたは勉強だけできればいいのよ。勉強できればお母さん、お父さんは愛してあげます。」
このパターンだと、子供は親の顔色ばかり見て、好きでもない勉強をし、好きでもない夢を語り、外で暴れる。
こういう子、本当に多いと思います。
無条件の愛
愛にもいろいろあります。先ほど書いたのは条件付きの愛です。親の愛(母と父の違い)についてはこちらの記事もご覧ください。
夫婦関係、子育てに悩む人必見 「愛と損得勘定」
「愛」ほど難しいものってないですよね。 もくじ1 色々な愛2 損得勘定から解放されると楽になる3 男性と女性の魂的「与える」喜びとは4 男性と女性の「求める」もの5 損得勘定と夫婦関係6 子育てのため ...
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大事なのは、拘束せず、自由に、のびやかに・・その子の魂を輝かせることです。もちろん、間違ったことをしたり、本来の自分の道をはずしそうであったら、じっくり叱ってあげるべきです。感情的に怒るのではなく。
これから必要になる教育
子供が生意気になっているのは、ゆがんだエリート意識も原因です。
勉強ができる自分はスゴイ。周りのやつよりマシな人間だ。・・・これを生み出すのは教育、学歴至上主義の戦後日本の失敗です。学歴で人を判断する、という古い体質が子供、親、先生を苦しめています。
定期テストで何点、偏差値がどれくらい・・それだけでランキングされる学校システムが狂っているのです。
ハッキリ言って、小学校で習う勉強で、社会で本当に使うのは「読み書き」くらいです。英語は学校に行かなくてもネットで学べます。
お金の増やし方、どんな仕事があるのか、起業家のリスク、自営業とサラリーマンの違い・・このような実生活で役立つ教育は学校では学べません。なぜなら、学校は「みんな同じように考えて、みんなと同じように就職する人」を増やしたいからです。
答えが決まっている問題ばかりを解き、競争意識を刷り込まされていることに日本人は気づかなければなりません。
そのために高学歴はエライ、特権階級だ、というエリート意識で天狗になっている子供が多いのが現状です。その子供たちが必死に暗記した知識、難しい数学の問題はAIが一瞬で解いてしまいます。
ワクワクする、好きなことをする・・・無意味な学校教育より、よっぽど大事です。
そして、決まった答えを求めてばかりいるのではなく、「自分が生まれてきた理由、使命は何か?」「どうすれば戦争がなくなるのか」「差別は何故起こるのか」など、答えのない問題を考えるのがこれから必要な教育です。
人としてどう生きるべきか?古臭いかもしれませんが、このような教育がこれから求められると確信しています。