お釈迦様はすごいな~と思うのは、「執着をすてよ」といっている点。
それはそうだとおもうのですが・・・難しい。執着(しゅうちゃく)というのは、離れられなくなる、依存に似ていますね。
わかりやすく言うと、「これは自分のものだ!!だれにも渡さないぞ!!!」という状態が執着であると私は解釈しています。
バルブ時代、日本にはたくさんの和製英語ができましたよね。たとえば、「マイホーム」「マイカー」・・・どれも「所有」を表しています。
「ここは家の土地だ!!」「ここからが私の国だ!!」「これは私のものだ!!」「これは私の妻だ!!」・・・「所有」というのは切り離せないものです。
それを全部、ゴミ箱に入れて、燃やしてしまったら・・・どう思いますか??悲しいですよね。もちろん、すべて捨て去るのはムリ、というか、する必要がないです。
大事なのは、「振り回されないこと」「心を奪われないこと」そこのバランスです。
最近、「執着を捨てよ!!」という声(笑)がよく聞こえます。執着を捨てれば、本当に楽になります。
妻が、夫が、恋人が浮気したらどうしよう
モノより、気づきにくいのは、「人」に対する執着です。
わかりやすいのは、例えば、妻や旦那、恋人など、近い人。
旦那さんは、みんな「うちの妻」というように、いつの間にか「自分のもの」と捉えてしまい、執着になってしまうパターンがあります。
当たり前ですが、「この妻は誰の物でもありませんよ、さぁ、浮気でもなんでもしてください」というのは極端です。
けど、浮気されたらどうしよう・・と過度に恐れるのは、執着に心が支配されています。
「なんで、こんなこともできないんだ!!」と怒るのも、執着に心を奪われています。
この女は自分のものだ!という過度の執着です。あなたが女性であれば、男性に同じように執着している可能性もあります。
例えば、配偶者や恋人は、私の所有物ではない、と一歩引いてみる。この人は、この人の幸せがある。もし自分と離れて、他の人と幸せになるのであれば、それを祝福してあげる気持ちでいよう。
実際そうなったら、そんな気持ちになれるかはわかりません。けれど、日ごろ、そのような意識でいるだけで、落ち着いてきませんか?自分が、少し成長した精神でいれると思いませんか?
私たちは魂を成長させるために生きています。考え方を変えるのも、魂の成長につながるのではないでしょうか。
同じように、「うちの旦那は家事をまったくしてくれない!」「うちの妻は掃除ひとつできない」と思うこと、ありますよね。
イライラしていると、いずれケンカになったり、雰囲気が悪くなるものです。
そういう時、私の尊敬する小林正観さんは、こう考えるそうです。
「隣の家のおばさんが、料理をしてくれている」
レベル高すぎですよね。つまり、自分の妻を、「隣に住んでいる知らないおばさん」だと思っているということです。
想像してみてください。いきなり、隣に住んでいるおばさんが家に来て、料理を作ってくれている・・・ビックリしますよね。なんでこんなことしてくれるんだ!?って、やたら感謝したくなりますよね。
もしあなたが女性であれば、知らないオジサンが働いてきてお金をくれる(笑) ありがたいですよね。
けど、「自分の妻だ」「わたしの夫だ」となった瞬間、「当たり前」になってしまいます。「自分の」という執着が邪魔をしています。
ありがとうは「有り難い」と書きます。その反対は「当たり前」。当たり前になるからイライラするのかもしれません。
お金が無くなったらどうしよう
お金も同じです。
「これは自分のお金だ!」と執着すると、無くなるのが怖くなります。減るのも怖くなります。
けど、お金はみんなのものだ、と思えばどうでしょう。
今お店で払ったお金は、そこで働くレジのおばさんの給料になり、子供におもちゃを買うかもしれません。おもちゃ屋に流れたお金は、おもちゃ屋の店員がご飯を買うかもしれません。
お金は流れています。ある大富豪が言っていましたが、お金は流れて、戻ってくるのだそうです。
お金も流さないと腐ってしまいます。もちろん貯蓄は大事ですが、過度にケチになって、お金を自分のものだと固執し、執着すると、かえって貧しくなります。
このあたりはこの時期にも詳しく書いています
お金が入ってくる法則~「ない」思考から「ある」思考へ
人間の悩みは「人間関係」「お金」のどちらかです。 特に苦しいのは「お金」の問題。お金が欲しい…と考える人は多いと思います 今回は、宇宙とつながってお金の悩みを解決する究極の方法をご紹介します。 もくじ ...
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お金も「自分のもの!」と執着するのではなく、少し豊かな心で付き合った方が、逆にお金を引き寄せるのが宇宙の法則のようです。
霊格を上げるために
ここまで書いてきましたが、いかがでしょうか。やっぱり難しいでしょうか。
最初は簡単ではありません。まずは「断捨離」から始めるのもいいですね。モノを手放すのは大事です。
人間は「欲」を手放すことはできません。「執着」を手放すのも不可能だと思います。
しかし、私たちは内面を変えることはできます。
「執着」があることに気づき、すべて手放したことを想像してみてください。
何もない「無」の自分。
けれど、執着を捨てても、あなたは他人と「つながり」を感じれると思います。自然の美しさ、地球の美しさに感動する心もあると思います。
ただ、つながっている感覚を得ることができれば、執着は必要なくなります。
そのことに気づくことが「霊格」が高まるということです。魂が磨かれています。
執着を捨てるのはムリですが、執着に気づき、コントロールできれば、昨日よりずっと素敵なあなたになっているはずです。