ユーチューブに1つのおすすめ動画が流れてきました。
2015年の動画です。
話しているのは、当時の杉並区長山田宏さん。
当時の成人式での講演、『英霊の遺書』というもの。
最近、「特攻の島」という漫画を読んでいたからか、なにか引き寄せられるものを感じて、すっと動画をクリックした。
なんだろう、この迫力。
言葉の力。
涙が、止まらなかった。
20歳になった君。これから20歳になった君。もうとっくに20歳をすぎた君。
みんなに見てほしい。今年、2021年は、成人式ができなかった若者も多かったと思う。
せめて、この動画だけは見てほしい。
動画の中でおっしゃっているのは、「感謝」の大切さ。
そのなかでも、2つの感謝。
見えないもの(人)への感謝
20歳になったら親へ「感謝」のプレゼント
親への感謝は、今まで育ててくれたことへの感謝です。
親は、今まで、とてつもない苦労をして、君を大人になるまで育ててくれた。
喜びも多かったと思う。
けど、苦労も多かったはずです。
「ありがとう」の5文字だけで、全ての苦労が報われる。そうおっしゃっていた。
話すのが恥ずかしかったら、手紙でもいい。
気持ちの込めたプレゼントを贈ってもいいと思う。
探すのが大変だったら、それ用のサイトもたくさんある。既製品のプレゼントに「ありがとう」を入れるだけなら、手紙よりは簡単です。何もやらないよりはいいですよね。
「ありがとう」の文字を入れてプレゼントを作れるサイト(参考)
実際にやらなければ、伝わらない。「思うだけでいい」ということは無いんだ。
見えないものへの感謝。英霊たちへの感謝。
もうひとつは、「見えないものへの感謝」
これは、死んでいった人たちへの感謝だ。
神風特攻隊のことは知っている人も多いと思う。
知らない人のために説明すると、日本は数十年前、みんなのおじいちゃん、ひいおじいちゃんくらいの時代に、アメリカと戦争をしていたんだ。
日本は負けたのだけれど、終盤、もう負ける、、というところまで追い詰められた。
アメリカは沖縄に上陸して、沖縄では多くの人が亡くなった。
そして、みんなが思った。
「本土にも、アメリカは攻めてくる」
実際、東京や大阪のような大都市を中心に、激しい爆撃が始まったのもその頃だった。
アメリカが上陸してきたら・・自分たちの家族も、やられてしまう。
その時、日本軍は「神風特攻隊」という作戦を考え出した。
それは、「飛行機に乗って、そのまま敵の船につっこむ」という作戦だ。
出撃したら、100%、死ぬ。
その作戦については、賛否両論あります。
ここで「いい」「わるい」と言うつもりもありません。
しかし、、「自分の国、家族を守るために命をかけた」若者たちを否定することは、絶対にできないと思う。
死んでいったのは、みんなと同じ10代、20代の若者だったという。
みんな、自分の中で「死ぬ理由」を見つけて飛んでいった。
その多くは、日本を守るため 家族を守るため。
そして・・日本の将来を生きる人達のために。
山田さんもおっしゃっていましたが、僕たちの命は、昔からの祖先とつながっている。
彼らの、喜びも、悲しみも、悔しさも、全部。
たまたま、その時代に生まれて、戦争という時代を生きて、自ら命を落として行った先人たち。
僕たちは、彼らの分まで、しっかり生きる義務がある。
最後に、山田さんが紹介した特攻隊の遺書を引用させていただきます。20歳の人の遺書です。
お父様 お母様
ただいま、出撃の命令が出ました。今から、元気に行ってまいります。
長い間、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
本当は、もう一度お目にかかって、お礼を申し上げたかったけれども
そういう暇(いとま)もございません。おわび申し上げます。
私のリュックサックには、お酒や缶詰が入っています。
それらは、みんな軍から支給されたものを、いつか、家に帰ったときに、みんなと一緒に楽しく食べようと思って残しておいたものです。
今はそのことができなくなってしまいました。
どうか、この缶詰やお酒は、皆さんで分けて、たべてください。
自分は今から、行ってまいります。
長い間、ありがとうございました。
今日という1日は、彼らがどうしても生きたかった1日です。
私たちは、そのことを胸に刻んで、生きましょう。
あまり知られていないが、特攻隊は飛行機だけではありませんでした。
人間魚雷のように、小さい潜水艦に乗って、船に突っ込んだ人たちもいました。
冒頭に少し触れた「特効の島」という漫画は、そんな人間魚雷、「回天」に志願した若者を描いた漫画です。
当時、どういう「想い」で志願し、どういう想いで死んでいったのか・・リアルに描ききった傑作です。
今回の話に共感した人は、読んでみてください。