【子供に継いでほしい・継がなければならない】大学入試の志望校の決め方について。

今回も受験についてです。

高校入試ではあまりないかもしれませんが、大学の志望校って、決めるのが難しいですよね。

たまにあるのが、「親が進路についていろいろ言ってくる」

特によくあるのは、親がお医者さんのパターン。自分の子供にもお医者さんになってほしいと思われることが多いようです。(あくまで傾向の話です。)国公立の医大では30%程度、私立医大は50%の医大生の親がお医者さんとも言われます。

もちろん、学費が高いですので、金銭的にお医者さんの子供は良い教育を受けられる、という傾向もあるでしょう。けれど、「世襲」のような形で、お前は医者になれ、と言われてなる人も少なからずいるようです。

あとは、家がお寺だとか、社長さんで、どうしても継がなければならない・・・

このような悩みを持っている受験生、親御さんも多いことと思います。

何を隠そう、私も同じような悩みはずっと持っていました・・・

時代が変わったと言え

今はそんな時代ではないでしょ~っと思う人も多いと思います。昔は大工の子は大工だったけど、今時ないでしょ~って思う人もいるでしょう。

大抵の人には関係のない話かもしれません。

けど、「将来が決められている」と思っている人って、まだまだいると思うんです。

私が過去に縁のあった生徒にもいました。「親が医者なんですが、私は医者になんてなれないし、なろうとも思いません」「けど、そんなことお父さんに言ったら、なんて言われるか・・・」

親の立場だと、「絶対医者になってほしい」「家や家業を継いでほしい」と思っている親御さんも今の時代でも多くいると思います。

親御さん・・・それは、本当の愛なのだろうか

もし、あなたが親で、子供になんらかの仕事を継いでほしい、とか、こうなってほしい、と思っている場合。

「文系の学部に行ったって、ろくな仕事はない。いいから医学部に行っとけ」「医学部に行けば将来は安泰だから」

などと、一見、「子供のために」と思って言っているかもしれません。医者になれば、子供の人生は安泰だ。だから、子供のためにアドバイスをしているんだ、と。

けど、それは、本当に「愛」なのでしょうか

もしかしたら、「愛情」なのかもしれません。愛情は「頭で考えた愛」です。

つまり、「○○という条件だったら」愛し、「自分の機嫌や気分がいいとき」だけ愛し、その結果、「自分になんらかの見返りがある」

これは「愛」とは言えないと思います

本当の愛。神社・お寺や教会で感じるような、にじみ出る「愛」は・・・

「あなたはあなたのままでいい」「環境に左右されず、見返りもない」「そもそも、私たちの存在そのもの」

ある母子家庭の話

こんな話があります。

ある田舎の母子家庭の家族の話。息子一人、母親は昼と夜に仕事を掛け持ちして、女手一つで息子を育てました。息子はそんな母親を見ているので、高校を卒業したら就職しようと思いましたが、東京の大学に行きたいと言い出します。

国立はムリだったので、Fランレベルの私立大学に入学。年間100万円以上の学費を工面するため、母親は昼も夜も働き、せっせと毎月仕送りをしました。息子は、母親のそんな苦労を忘れ、考えもせず、飲んだり食べたりして東京の生活を楽しみ、彼女や友達と楽しく遊んでいます。

やがて卒業し、結婚し、小さな家を買って、息子は家族と生活を始めました。田舎の母親のことなんて、たまに思い出すことがあるくらいです。

田舎にポツンと一人のこされる母親。その母親は何を思っているか・・・

あの子が自分で決めた道なら、それでいい。あの子が幸せなら、それでいい。私の事は気にせず、信じた道を行きなさい

これが、本当の愛かも、なんて思ったりします。

受験生・・・それは、本当の使命なのだろうか

もし、なにがやりたいかわからないけど、とりあえず大学に行こうと思っている受験生。親が「こうしろ」というから、よくわからないけど、その道に進んだ受験生。

こんなことを言うと、気持ち悪い、などと思うかもしれませんが、もう一度、胸に手を当てて、「自分の使命はなんだろう」「何のためにこの命を使おう」と考えてみてください。

今はわからないかもしれません。けど、考えることだけはできますよね。

ほとんどの人が、将来どんな職業につくかな~とか、得意科目を活かせる学部は~などと考えて志望校を決めると思います。

そうではなく、「私の使命はなんだろう」「私はなぜ、生まれてきたのだろう」

こういう視点で志望校を選んでみてはいかがでしょうか。

親が一番魂的に喜ぶとき

私が好きなことをやろうとしたら、親の期待に応えられずに、お母さんやお父さんは悲しむかもしれない・・・優しい心を持った子供たちはこう思いがちです。

一見、強そうな高校生でも、内面はピュア。やっぱり、お父さん、お母さんが大好きなので、できれば悲しませたくない

だから、親を喜ばせるために(本人はそう思ってなくても、無意識に)何となく、親の進めた道を選んでしまう。一見、親は喜んでいるように見えます。

しかし、お父さん、お母さんが、本当に、言わば、魂的に喜ぶのって、どんな時でしょうか??

それは、あなたが心からやりたいことをやって、、輝いている姿を見ることです

それが一番の親孝行だということに、大人になるとわかります。

親の愛に気づくときは来る

もし、親の立場からすると、自分が望んだ方向に子供が行かなかった。けど、先ほどの親子の話のように、「それでも、本人が望んだ道だから、本人が幸せになればそれでいい」と思ったとします。

そういう愛って、絶対子供は気づくときが来ます。その結果、田舎に戻ってくるかもしれませんし、将来的に、継いでくれる、ということもあります。

その家に生まれた意味

好きなことを見つけるのが大事、ということになりますが、1つ忘れてはいけないのは、「その家に生まれてきた理由」というのもある。ということです。

どう生きるか、という「運命」は変えることができますが、男で生まれる、とか、日本に生まれるとか、その家に生まれる、というのは「宿命」ですので、変えることができません。

宿命というのは、その人が宿した運命ですので、必ずそこから学ぶべきものがあります。

もし、あなたがその家に生まれたことによって苦しんでいるのなら、そこから学ぶことがあるのです。そこを考え、「感謝」に変えたとき、悩みは消滅します。

どうしても子供に継いでほしいと思う場合

最後に、なんだかんだ言っても、寺は何100年も続いてきたし、きれいごと言われても、どうしようもないんだよ!!!ということもありますよね。

だったら、誰が家の会社を継ぐっていうんだよ!簡単に言うな!と思う方もいらっしゃいますよね。

けど、「継げ!」って言っても、反発されるのはわかっている、じゃあどうする??という話です。とっておきの方法があります。それは・・・

今やられてる仕事が楽しくてしょうがない、という姿を子供に見せる

これです。

今日も疲れた~キツイ・・なんて言っている父親の姿をみて、子供は絶対、自分もやろうなんて思いません。

今日も楽しかった~~これだから、この仕事はやめられない!こんないい仕事、お前には渡したくないわ~って言ってみてください。

子どもは親の背中を見ているものですね。

 

 

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