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神道の教えとは何か?現役神職が徹底解説「慎みて怠ることなかれ」

仏教などと違って、神道って、「教え」があるの?って思いますよね。

教義や経典がないので、さっぱり・・・神主さんも、お説教や講話ってする人が少ないですよね。淡々とお祓いをして、淡々と終わる。それにも理由はあるのですが、参拝客にとっては、イマイチ掴みどころのない「神道」

「感じる宗教」なんて呼ばれる所以でもありますね。けど、神道は日本人の道徳や精神性をしっかり教えてくれています。

今回はその一つをご紹介します。

慎みて怠ることなかれ

「慎みて怠ることなかれ」(つつしみて、おこたることなかれ)

という言葉があります。私が好きな言葉です。

いまからおよそ1900年前、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征の途中、伊勢神宮で倭姫命(ヤマトヒメノミコト)によって天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)(後の草薙剣)と一緒に授けられた「はなむけの言葉」です。

謙虚に、奢らず、清く、明るく、身を慎みなさい。そうすると、自分の道が見えてくる。その時は誠実に、怠ることなく、一日一日を大切にし、やり遂げなさい。

なんとも、素敵な言葉だとおもいませんか?

神道とは、何?? 日本神道のすばらしさ・・・

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こちらの記事に、神道は教義が無いため、人を縛らない「自由」があるのが素晴らしいと書きました。

けれど、日本人としての精神性はしっかり神道には示されています。

その一つが、この言葉だと思います。

神道の生き方の根源

慎みて怠ることなかれにある根源的な生き方。それは

「一日一日、大事に生きて行こう」「前向きに生きて行こう」とする姿です。

神道は先祖を大切にします。お墓参り、とはもともと神道の考え方です。

先祖から、命をつないできたという考えを大切にしています。つまり、これから先も、命をつないでいこう、という前向きさです。

神道が根源にながれる、私たち日本人は、前向きに生きることを大切にしてきたのです。

このことは古事記などの古文書でも書かれていることです。そのあたりは古事記コーナーで書いていきますね。

 

日本では「災害」は避けて通れない

では、なぜ日本人はこのような「謹んで、前向きに」の精神性を持っているのでしょうか。

それは「災害」です。

日本に生きている以上、災害は避けて通れませんよね。

神道は自然=神です。自然は、食べ物などの「豊かな恵み」と「災害などの祟り」という2面性があります。

豊かな恵みが日本人の「感謝」の心を生み、災害などの祟りが「畏怖(いふ)」の心を生みました。

この畏怖の心と感謝の心が合わさったのが、感謝し、慎みかしこむ心。です。

神道というと、「感謝」という一面がフォーカスされますね。けれど、実は「災害」(祟り)に対して、慎み、かしこむ心「畏怖」、という一面があることは忘れてはいけません。

災害や祟りを理解せずに神道を理解するのは難しくなります。

自然は人間がコントロールできるものではありません。欧米は自然を管理して制服する、という価値観ですので、文化的な違いがあります。

日本人は自然との共生を選んで生きてきました。

もちろん、土地の開墾は必要ですが、その時は神様の妨害があると信じていました。そこで、ここの自然はしっかり守ります、という神様との約束事において、神社が作られたとする説もあります。

お祓いの本当の意味は

先ほど、神道は「人間が前向きに生きて行く姿勢」だと書きました。

これも、災害が多い日本だからこその精神性なのです。

神道で非常に大切な考え方は「祓い」です。

これは、もちろん自分の汚れを祓う、という意味合いもありあますが、「もう一度やり直しましょう」という意味もあります。

ゼロに戻そうよ。という精神性です。古事記のコーナーでもそのうち出てきますが、例えば、スサノオ様という神様がおります。この神様、実は天上界で大暴れして、アマテラス様に勘当されるほどの悪事を働きました。なんと「高天の原出禁」しかし、その後、改心し、国造りに大きく貢献する神様となられます。

このように、何があっても、人間はやり直せる。というおおらかさ。優しさが日本人の精神性に流れてると思います。麻薬で捕まった芸能人が復帰するのも、同じなのか・・・はわかりませんが(笑)

この考え方の根底にあるのは「災害」です。災害があっても、すべて原点にもどってやり直す。これが祓いの原点です。

東日本大震災の後の復興、もっとさかのぼると、戦後の日本の復興。まさに、もう一度ゼロからやり直そうという日本人の強さですよね。

現在も、伊勢神宮の正殿や社殿は20年に一度取り壊し、また一から建て直されますよね。これも祓い、やり直しの精神からきていると思います。

このように、災害というのは、神道と避けて通れないものなのです。

もうちょっと詳しく 神道の浄化・祓い(払い)とは

もう少し、祓いについて・・・神道の「祓い」についてはいろいろな方がご紹介されています。

けれど、実は祓いには、2通りあるのはあまり知られていません。

1つは、外の浄化(外浄化) もう1つは内面の浄化(内浄化)です

外浄化については、一般的に皆様が考える祓いです。神社で手を洗う「手水」や一般的なお祓いです。いわば、目に見えるお祓いです。神道というのは、「形」をとても大切にします。神職さんも、まともな方なら、祭式といって、足の動かし方、立ち方、座り方、歩き方などの作法を大切にしています。「見ることによって感じる」一面があります。

そもそも、古来は、言葉で神事を語るのは、タブーでした。「言挙げせず」というのが基本だったのです。なので、自然の石を使ったりしながら、カタチで表現し、思考してきたのが日本の神道です。

おそらく、参拝客の皆様も、「神社や神職の動き」を見ることで何か感じることもありますよね。

もう一つの内浄化。これは、精神の浄化です。これがとても大切なのです。

いわば、神道は心の浄化装置です。「自分の生き方を見直し、正し、生きる事の意味を感じる事」これが神道の根源にあります。

いかがでしょうか。少し、神道の考え方に触れて頂ければ幸いです。

神社を参拝して、あなたが毎日を前向きに、失敗してもやり直しながら、コツコツ一日を大切に生活できる助けになれば幸いです。

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