夫婦円満のために、子育てで夫婦(特に父親)が気を付けること

子育てに、父親はあまり影響力がない、と言われます。では父親の役割は?というと、妻、子供が安心して生活できるようにサポートすることです。金銭的なことかもしれないし、社会を生きる知恵かもしれません。影響が少ない、とは言え、役割は多くあります。

父親の中には、学びが好きな人もいると思います。自己啓発が好きだったり、魂の話が好きだったり…とにかく学ぶのが好きな人っていますよね。

学んでいるはずなのに…夫婦関係がうまくいっていないパターンって結構あったりします。

1つ原因にあるのは「見下す」という行為です。これは本当にやめた方がいいです。色々学びだすと、言葉が悪くて申し訳ないですが、周りがバカに見えてしまうことってありますよね。なんでこんなこともわからないんだ!とか、周りは時代遅れだ!とか。

「家庭の管理職」になっちゃってるお父さん、いらっしゃいませんか?夫婦喧嘩の原因かも

この知識に偏った状態のお父さん、家庭の中の管理職になっちゃてませんか?って思います。

何が言いたいのですか?というと、知識はある。子育てや、精神、人間関係…いろいろ知ってます。しかし…

現場を知らない。

現場を知らないことが多いと思います。日ごろ子供を幼稚園に送って、ご飯を作って、子供の参観に行ったり、子供をお風呂に入れて、PTAをやって…やっているのは大抵お母さんの場合が多いと思います。統計的に。お父さんは現場を見てないので、現場からの声を聞いてもあまり的確なアドバイスができなかったりします。しかも、情報は本やネットだけだと、今までのやり方を覆すような方法論を言ってみたり、現場の状況とかけはなれた方法論を言ってみたり…

お父さんとしても必死。全く分からない「家の仕事」という現場。家庭の事を知らないとも言えないし、子供の事をわかっていない父親になんてなりたくない。なんとか自分の存在を示したくて、一生懸命なんです。一生懸命知識を得ようとし、いいアドバイスをしようと思います…しかし、お母さんからすると、「何がわかるのよ…」仕事をしらない管理職の話なんて、ウザいだけなのです。

子育ての悩み…我が家のプール問題

このようなことは我が家でも起こっていました。恥ずかしながら…

我が家の小学生低学年の息子は幼稚園の頃から「水」が嫌いでした。顔をつけるのも嫌で、シャンプーハットなしではシャンプ―ができない。学校のプールも嫌い。毎回行きたくないと泣く有様です。妻は心配して、プールに通わせたいと言っていました。

私としては、頑として反対。だって、「やりたいことだけやれば良い」っていう考えなのですから仕方ありません。わざわざシャンプーや学校のプールなんかのために、大嫌いなプール教室に通うなんてあり得ない、と思うわけです。

妻からすると、大問題らしいのです。シャンプーができないことが大問題。何でわからないの!!!と激怒。

隠れた原因

よくよく話を聞いていると、息子が通うサッカー教室のサマーキャンプに、息子が行きたがらないらしいのです。「お風呂」が嫌だから…みんなそのキャンプが楽しくて仕方ないような話をしているそうです。しかも、キャンプ参加者には何かプレゼントがあるらしく、それを貰えないかなしそうな子供の顔を、見ていられなかったそうです。もともと喘息持ちということもあります。喘息を良くするために、病院で水泳を勧められたし、強くしたいと思っていたと言います。…そんなこと、現場をしらない私には言っても仕方がない、と思ったのでしょう…

私からしたら、「水が嫌いだからプールに通わせたい」という現場の声だけを聞いただけでした。その他に隠れた原因は全く見えていなかったのです。サッカーの送り迎えは現場の仕事だったからです。病院の送り迎えも「現場」の仕事でした。私は現場の事は見ていなかった(見ようとしていなかった)だから上辺だけ見て、正論のようなことばかり言っていたわけです。

夫は子育てや家事の現場に顔を出す。父親の役割はきっとある。

最近は物分かりのいい、優しいお父さんが増えましたよね。幼稚園の学芸会とかに行くと、優しそうなお父さんばかりが目に付きます。反対に、最近のお母さんって、厳しい、怖い、お母さんが多い気もします。

父と母の本来の姿については以前書きましたが、母というのは本来、命を育む愛の存在です。愛がなくなると、厳しい、ガミガミお母さんになってしまいます。父親は徳で導く。どちらの責任、とは言えないとは思うのですが、物分かりのいい、優しいニコニコお父さんは、徳で導いているというより、「子供の言うことをなんでも聞く、ただ優しいお父さん」であるのかもしれません。

何かに挑戦すること、人のために生きること、何故学ぶのか…そのようなことを教えるのが父親の役割なのかもしれない。って思うんです。父親が徳を持って。「人の役に立つ人間になるために学びなさい」と教えないから、母親はガミガミ教育ママになってしまうのかもしれません。ただ、「やりたい勉強だけやりな~きついことはやらなくていいよ~」だけでは、子供にとって都合のいい父親になってしまうかもしれません。

現場の面倒なことを妻に押し付けて、自分はニコニコ子供に優しい…私の場合で言えば、忙しい毎日にかまけて、全て妻に任せっきり…シャンプーもそうでした。私も反省して、好きなサッカーのために乗り越えよう、と声をかけながら、現場に足を踏み入れました。

今では息子もシャンプーを克服し、最初は「無理!」と言っていたのですが、自分の手でシャンプーハットを戻し、挑戦。「できた!」という良い顔をしていました。優しいだけのお父さんにとって、息子が何か辛そうにするのは見るのは嫌ですよね。。けど、そこを乗り越えさせるのは母親に任せるのはいかがなものかと思いました。

やってはいけないこと、子供が挑戦したいこと、例えばプール、自転車の乗り方、逆上がり…ちょっとしたことかもしれませんが、怒るのではなくて、徳で時には叱り、伝えていきながらいろいろなことを「乗り越える」経験をさせるのも、父親の挑戦ですね。きれいごとでニコニコして、叱るのも母親に任せてはいけませんね。

妻は夫に頼る。現場の仕事をさせてみる。

このブログを読んでいるようなお母さんの中には、真面目に主婦業に取り組み、日々一生懸命な方だと思います。そして、自分の悩みを人に言うのは良くない、と考えて自分の中に閉じ込めているのかもしれません。夫に家事を頼むなんて、主婦としてやってはいけないって思っているかもしれません。

あんたに何がわかるの?なんで上からアドバイスだけ言うあなたに教えなければいけないの?…現場を知らないで変な正論ばかり言われるのもイライラする。かといって、わかんないから、まかせたわ~って開き直られたらもっとイライラする。

けど、自分の中に押し込まないで、「私はこんなに困っているから、助けて!」と助けを求めても良いと思います。頼れるところは人に頼って良いと思います。こういうことがあって、困ってる…現状を伝えて、助けてもらうのは悪いことではありません。

主婦という仕事だって、立派な仕事なのですから、大変な時は夫にやってもらっても良いと思います。困った時は困ったと言うクセをつけてはいかがでしょうか。

周りを否定しては新しい価値は生まれない

最後に…夫婦関係も、子育ても、時代によって変わってきます。新しい智慧を身につけると、古いものを否定したくなると思います。例えば奥さんがやっていることが時代遅れに見えたり、祖父祖母の言っていることなんて、本当に昭和だな~と思うと思います。

しかし、それを否定してしまうと必ず喧嘩になりますよね。何か新しい事をしようとした人で、古いものを否定して成功した人はいないと聞きます。古いものも認めて、新しい価値を生み出しながら、いい夫婦関係を作っていきたいですね。

世界の平和も元は夫婦円満からです。家庭から平和を作って、愛のある世の中にしていきましょう。

© 2024 昨日の自分より素敵な自分に Powered by AFFINGER5