神社の「手水舎」(てみずしゃ)の読み方と意味

神社に行くと、「手水舎(てみずしゃ)」というものがあるのをご存知でしょうか?

神社やお寺に入る前に、手を洗ったり、口をゆすいだりする場所ですね。

神社参拝をすると、本殿の前で手を合わせることばかりに意識がいってしまって、手水を「おまけ」程度に考えてしまいがちです。

けれど・・・実は、この「手水舎」はすごい意味があるのです!

こんかいは、神社の「手水舎」の隠されたパワーについてご紹介します。

手水舎の意味は

日本では、古くから、「水による清め」という考え方は一般的でした。日本ばかりでもなく、聖なる水で体を清めるという考えは、様々な宗教にもみられます。

しかし、日本人にとって、「水による清め」というものは、かなり生活に根差しています。

「禊(みそぎ)」という言葉をご存知でしょうか??ふんどし一丁になって、冷たい水に入り、身を清める儀礼です。見たことある人もいますよね??古事記でも、イザナギが水の中で禊をし、アマテラス大神が生まれた・・という描写があります。

実は、神社参拝の前に、水で手と口を水で清める行為は、川や海でやる禊を簡略化したものだと言われています。

「手洗い」の心理的な効果

禊を簡略したもの・・というと、どこか科学的な裏付けが欲しくなるのが現代の我々です。実際、手を洗うだけで、意味あるのですか??と思ってしまいますよね?

実は、手洗いについては、心理学的な研究がされています。

アメリカのミシガン大学の博士課程で心理学を専攻する大学院生スパイク・W・S・リー氏によると、手を洗うことで、「自信喪失感、罪の意識、悲しみ」などの感情がかなり軽減されるという研究結果を発表したそうです。

彼によると、物理的な汚れと、精神的な汚れはリンクしているとのこと。

手を洗うと、気分まですっきりするというわけですね。しかも、挫折感、罪悪感、不運なども軽減するという実験結果もあるということは、「禊(みそぎ)」の効果は信ぴょう性があるようです。

日本人がウイルスに強い理由は・・・

日本人は、ご飯の前に手を洗いなさい、と教育されます。けど、外国によっては、手を洗う習慣がなかったり、毎日身体を洗う習慣がなかったりします。

私の友人がカナダに留学していましたが、カナダ人はめったにシャワーを浴びない・・外出する時くらい、と言っていました。まぁ寒いしね・・と思いましたが、あのお洒落なフランスでも、毎日は体を洗わないそうです。

日本人は、家に帰れば手を洗い、トイレの後も手を洗うのは当たり前ですし、食事の前に手を洗います。何より、毎日湯船にお湯を入れ、お風呂に入る文化がありますよね。

毎日、お風呂に入る習慣があるというのは、かなり珍しいですよね・・

日本人は、DNAの中に「禊」の文化が入っているのでは??と思ってしまいます。

もしかしたら、日本が新型ウイルスの感染者が欧米より少ない原因の一つかもしれません。

もし、そうだとしたら、手水、禊を習慣にしてくれた、日本の神様に感謝したくなりますね。

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