第3回 古事記 ついに、日本を作る神様の誕生「神世七代」

前回はこの「世界」をつくった神様の誕生の話でした。スケールが大きいですね。

今回は・・・やっと「生命」が生まれるときです。まだ古事記も序章です。これから国作りをしてからがドラマチックなのですが、まずはその前のお話です。

神世七代 (かみよななよ)

この段階では、日本という国はクラゲのような、油が浮いている状態でしたね。天と地があるだけです。

こっから何が起きるんですか?
ここから、ついに「男女の神様」が生まれるのですよ。ワクワク。その前に、命を生むのに必要なものがありますよね。なんだと思いますか?
古事記ちゃん
ん~水とかですか?
そうそう。まずは、海底、田んぼの土を支える神様と、雨を降らせる神様が現れたのよ。
古事記ちゃん

天と地が生まれてから、田の土を支える土壌ができました。クニノトコタチです。それから、大地に雨が降ります。梅雨の雨。トヨクモです。

この二柱の神が生まれた後、男女の神が現れて、命を生んでいくの。
古事記ちゃん

まず、ウヒジニの神、スヒジニの神の二柱です。ウヒジニのヒジは「」、スヒジニのヒジは「」を表すとされています。

そして、泥と砂の中からいよいよ命が誕生します。
古事記ちゃん

砂と泥から出てきたのがツノグヒの神、イクグヒの神です。ツノグヒは角(つの)そしてイクグヒは、杭(くい)のように見えたとされています。

にょきにょき、っと2柱の神が角と杭のように誕生しました。

いよいよ、生命の誕生ですね!

次に生まれた神はオホトノジの神とオホトノベの神です。オホトノジは男性の生殖器、オホトノベは女性の生殖器を表しています。ホト、というのは生殖器を意味する言葉だそうです。

次にオモダルの神、アヤカシコネの神の男女の神です。オモダルのオモは、面のことです。つまり、ここで「顔」ができました。

そして、ご存知、あの二柱が誕生するわよ
古事記ちゃん
あの神様ですね!(わかってない)

そして、最後にイザナギの神、イザナミの神が生まれます。それぞれ、男女の神様を1柱の神様と数えます。

すべて合わせると、

①クニノトコタチ ②トヨクモ ③ウヒジニ、スヒジニ ④ツノグヒ、イクグヒ ⑤オホトノジ、オホトノベ ⑥オモダル、アヤカシコネ ⑦イザナギ、イザナミ

この7柱の神を、神世七代といいます。

イザナギ、イザナミの国造り

ここから、イザナギ、イザナミによる国造りが始まります。

やっと、国造りですね。ここまで来るだけでも、たくさんの神様が存在しているんですね。
そう、日本を作るのに、どれだけたくさんの神様が関わっているかがわかるわよね。
古事記ちゃん

ちなみに、イザナギの語源は、誘う(誘う)という言葉という説があります。男女がお互いに誘いあう、という意味です。日本で最初の夫婦が、イザナギとイザナミともされています。

天神5神の命令

前回登場した5柱の神(世界を作った神様)は、イザナギとイザナミにあるお題を出します。

それは・・・

「この漂える国を、修め理り、固め成せ」

今、クラゲのように漂っている日本という国を、修めて、固めなさい。という言葉を授けたのです。
古事記ちゃん
すごいミッションですね・・・

それから・・・イザナギとイザナミは、天の浮き橋に立って、海水をコロコロとかき鳴らします。

そこでできたのが「オノコロ島」です。これが日本発祥の島とされています。ちなみに、このオノコロ島は数多く存在しています。もし、お近くにオロコロ島、というような名前の島があったら、「これかも!」とロマンを膨らませるのも楽しいですね。

天の5柱が命じた言葉・・・これは現代の日本人に対するメッセージでもあります。

日本を見て、まだ固まったいないと思う人は多いと思います。

私たち一人ひとり、イザナギイザナミからつないできた命です。日本という国、世界を、修め、理り、固め成す生き方をしていきましょう

そういう仕事、子供への教育をしたいものですね。

次回は、いよいよイザナギとイザナミによる国造りが本格的に始まります。

もちろん、順風満帆にはいかず、たくさんの困難が待ち受けています・・・つづく

 

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