友引にお葬式はしていけない、と聞いたことがある人は多いと思います。友引に葬式をしようものなら、何か悪いことでも起こるのでは・・と思いますよね。
結論から言うと、そもそも、友引にお葬式はできません。なぜなら、火葬場が休みだからです。火葬場が休みになるのは理由があります。
友引とは
友引というのは、陰陽道による六曜の2番目にあたります。カレンダーに大安、仏滅・・なんて書いてありますよね。日によって運勢が決まっていて、「朝晩は吉、昼は凶、吉と凶が両方あるから、相打ち勝負無し」という日です。
つまり、相打ち=共引 という意味がもともとの意味なのだそうです。友を引くという意味は、もともとありません。
では、なぜ友引になったのか?というと、単なる「語呂合わせ」と言われています。なので、仏教の葬儀とは関係ない俗信です。
実際、お坊さんの葬式は友引によくやるのだとか・・・
日本は語呂合わせが好きですよね。男の厄年も42歳、「死に」という語呂ですし、女の人の33も、「さんざん」という語呂です。
語呂というより、日本人は「言霊」を大事にしてきたのだとも言えます。
友引の葬式は?
本来の意味で言えば、友引に葬式を控えるのは、ナンセンスとも言えます。けど、現状、火葬場が休みである以上は、お葬式はできませんね。
とはいえ、私は何となく控えたい気持ちもわかります。先ほど言った通り、日本は「言霊の国」なので、いくら仏教的には関係ないとはいえ、何となく友を引いてしまう、という「感覚」はわかります。このような、言霊に対する機微、というのも、日本人らしさだと思います。
仏教的には関係ないとはいえ、日本人からすると、言霊の感覚を大切にするのは悪いことではないと思います。個人的に・・・
友引の通夜や法事は?
では、通夜はどうでしょう?
通夜はその人との「別れ」というより、家族や友人などで故人について「思いをはせる」という面があります。なので、お通夜が友引の日に行われても、問題ありません。
法事も同じですね。
おまけに、納車や結婚などもご紹介します。
友引に納車はできるの?
納車は、一般的に大安などの日が良い日を選びますよね。友引は、大安についで日が良いとされています。
ですので、車屋さんの人が多い大安を選ぶより、友引を選ぶのもいいかもしれませんね。
ちなみに、午前と午後は良いのですが、11時~13時ころの昼時は凶ですので、避けたほうが良さそうです。
友引の入籍や結婚式は?
結婚や入籍も気になりますが、「友を引く」という意味をここぞとばかりに使える日です。「良いことに友人を巻き込む」とされていて、大安に次いでいい日と言われます。
朝夕は吉ですが正午は凶ですので、入籍日は、午前中もしくは夕方におこなうのが安心ですね。
いろいろとご紹介しましたが、「あまり考えすぎない」というのが大切です。方角や日に振り回されることなく、自分がいるところ、今日この日が最高!と思って生きて行きましょう!